論旨を読まない「反応」
丁寧に書いても、読み手は初見で湧き上がった自己の価値観と相反する部分に「反応」してしまう。論旨を追うより先に、衝動が勝つ。引用ポストやリプライに微妙にずれた主張が並ぶのは、そういう構造だ。
インタラクションの基本機能
Twitter型UIのインタラクションは三種に整理できる。
いいね=共感。外部から見えにくい。無標に近い有標。
引用ポスト、リプライ=反感。外部から見える。有標。強い共感を示す場合もあるが、基本は反感が駆動する。
リポスト=拡散。共感も反感も含むが、態度は隠れる。ただしリポスト直後の投稿で態度が漏れる。Blueskyの「RepostNextPost+」フィードはここを捕捉する。日本の投稿文化を鋭く捉えたフィードだが、諸刃の剣だ。観察できるということは、観察されるということ。
なぜ反感を示すのか
相手の考えを改めさせたい面もあるが、本質は自己のアイデンティティ維持だ。他者との「違い」を示すことが、自己の「存在」をネットワーク上に知らしめる。共感は溶け込む。反感は輪郭を作る。
さらに、反感は「仲間」も作る。Aに反感を示すことで、Aに反感を持つ者同士が可視化され、緩やかな連帯が生まれる。「違い」は外に対しては輪郭を作り、内に対しては結束を作る。敵を作ることで味方ができる構造だ。
議論の土俵
Twitter型のUIは議論に向いていない。論旨を読み込んだ上で検討すべき内容があるなら、往復書簡やブログのような別の土俵で対話する必要がある。